リフォームする!」と決意したものの、「いつ」「何を」すれば良いのか分からない人も多いはず。
最初の情報収集からプランニング、見積もりや契約時に気を付けたいことなど、
事前にきちんと流れを把握して、スムーズにリフォームを進めよう。
「監修/ハートライフDaiken 株式会社 大建建設 リフォームアドバイザー 高橋 尚久さん
まずは家族全員で、どんなリフォームをしたいのかを話し合う。例えば、「日ごろ不満に思っているところ」「改善したいポイント」などについて話し合い、そこで出た意見や要望を全て書き出す。次に、リストアップされた要望を見直して、優先順位を付けてまとめる。ここで整理したリストは、リフォーム会社との打ち合わせ時の資料にもなる。
ココがポイント!現状は問題ないが、時期的にそろそろ交換・メンテナンスが近い箇所もチェックを。一度にまとめてリフォームした方が得な場合もある。 例えば、水まわりの設備や屋根、外壁などが該当するので、確認しておこう。
リフォームの場合、電話やWEBだけで見積もりやプランを出すのは難しい。実際に家の状態を見てもらい、希望するリフォームは可能か、いくらぐらい掛かるかを確認する「現地調査」が必要。早めに依頼すれば、工事の範囲やできない箇所が分かり、依頼内容の修正や変更をする時間が確保できる。
ココがポイント! 複数社に現地調査を依頼する際は、日時をずらしてじっくり確認してもらうことが良い提案をもらうためのポイント。その際、要望を各社に同じように伝えることで、プラン・費用を比較検討できる。
工事が始まると、トラックの出入りや工事の騒音、ホコリなどが発生して近隣に迷惑が掛かることもある。後々のトラブルにならないように、着工前に手土産を持って近所にあいさつに回り、いつまで掛かるのか工事期間を説明しておくと良い。工事が始まったら、邪魔にならない範囲で現場を確認し、設計通りの仕様になっているか、希望した材料は使われているかなどを確認したい。
ココがポイント! 現場を確認していて、気になるところや疑問点があった場合、直接現場の職人さんに言うのはトラブルの元。 リフォーム会社の担当者に伝え説明を求めると、その後の対応がスムーズだ。
工事が完了したら、施主、工事責任者、担当者などと一緒に工事箇所を全て見て回り、不具合がないかを確認する「竣工検査」を行う。不具合があった場合はその場 で伝え、補修工事を依頼する。不具合が完全に直っているかを再度チェックし、問題がなければ引き渡しを受ける。リフォーム会社で「工事完了確認書」などを用意している場合は、この書類に署名・押印することで、工事は完全に終了となる。
ココがポイント! 引き渡し後に不具合があった場合に備えて、リフォーム会社としてのアフターサービスや保証体制、問い合わせ先の確認をしておくこと。